3:11 pm 旅行
6月末、誕生日旅行として横須賀へ一泊二日の小旅行に出かけた。
今回の宿は、海を目の前にした
ラビスタ観音崎テラス。
目的地として決めた時点では、「軍港めぐりに乗れたらいいな」「江ノ島で昼飲みして帰れたら最高だな」くらいの、わりとのんびりした計画だった。
横須賀に着いてまず向かったのは軍港めぐり。

空母こそ見られなかったものの、それでも十分すぎるほど面白かった。潜水艦が3隻。しかもただ3隻並んでいるだけではなく、1隻は引退艦、1隻は静かに停泊中、もう1隻は発電中なのか煙を上げていて、それぞれ違う表情を見せていた。
「軍事機密の塊」とも言われる潜水艦が目の前にいるだけでも興味深いのに、艦の先端に立った自衛隊員がこちらに向かって手を振ってくれるという、予想外のサービスまであった。少し緊張感のある世界を想像していたので、その人間味のある光景が妙に印象に残った。
昼はドブ板通りへ。
横須賀らしい空気を感じながら歩き、記念にスカTを購入。1枚5000円でも安いと思ったのに、2枚買ったら8000円にしてくれた。こういう値引き交渉が成立する感じも、なんだか旅先らしくて楽しい。
その後向かったのは猿島。
これが今回の旅行のハイライトのひとつだった。
ガイドツアー付きにしたのが大正解で、通常は入れない兵舎や武器庫の内部に入ることができた。レンガ造りの遺構も、ただ見るだけなら「古い建物」で終わっていたかもしれないが、積み方の違い、補強の工夫、時代背景などの説明を聞くことで、見え方がまるで変わった。

さらに直前まで降っていた雨のおかげで、苔や草には細かな水滴が残っていた。レンガの赤、苔の緑、水滴の透明感。その組み合わせが驚くほど美しく、まるで映画のワンシーンのようだった。
宿へ向かう海岸沿いの道も素晴らしかった。
南国のような雰囲気の道を走りながら、時折見える海に気分が上がる。
ラビスタ観音崎テラスに到着すると、目の前には東京湾。大型客船や各種船舶がひっきりなしに通り、ただ海を眺めているだけでも飽きなかった。
翌朝は早起き。

暑くなる前の静かな時間に外でのんびり過ごす。海風が心地よく、船を眺めながらぼーっとする時間が、実はこの旅行でもかなり上位に入る贅沢だった気がする。
朝食会場で事件が起きる。
海鮮食べ放題である。
海鮮丼を作り、さらにいくら丼まで作った。
「せっかくだし」と思って盛った結果、朝から完全に食べすぎた。
その後、観音崎灯台へ散歩。
景色は素晴らしかった。宿より高い場所にあるぶん、遠くまでよく見える。
……ただ、それ以上に印象に残ったのは灯台の上のベランダだった。
外側がわずかに下がっているように感じ、妙に怖い。
景色を見に来たはずなのに、「なんか怖い」が感想の上位を占めることになるとは思わなかった。
チェックアウト後は立石公園へ。
しかし、ここで朝食の海鮮がじわじわ効いてくる。
江ノ島で昼飲みをする予定だったのに、まったく腹が減らない。
立石公園自体は悪くない景色だったが、正直そこまで刺さらなかった。富士山や時間帯など条件が揃えば違ったのかもしれないが、この日の主役ではなかった。
時刻はまだ午後早め。
しかし15時を過ぎても空腹の気配がない。
ここで冷静に判断した。
――今日はもう帰ろう。
江ノ島で飲めなかったのは少し残念だったが、無理して行っても食べられず飲めない未来が見えていた。帰宅判断は正しかったと思う。
そんなわけで、今回の誕生日旅行は終了。
軍港、猿島、海岸ドライブ、宿、朝の海、灯台、スカT、そして海鮮の食べすぎ。
どれか一つが突出していたというより、いろいろな良さが積み重なった旅だった。
たぶんまた横須賀に行くと思う。
次こそは空母を見たい。